島田製粉所の小麦粉(地粉)を使って手打ちうどんを作りました。 江戸時代から続く農家の島田家では、代々自家製の小麦を使って手打ちうどんを作っていました。主にお彼岸やお盆、大晦日、また月末の日(晦日)に作られたようです。 現在は小麦は関東地方のものを購入し、製粉は島田製粉所にておこないます。
材料8食分   小麦粉1Kg  塩少々 水350cc〜380cc(季節によって加減) 
            卵1ヶ(卵は入れなくても出来ます)       
用意するもの   麺鉢(大きなボール等) お米の空き袋  麺機(ない場合は麺棒と包丁で)   
この作り方の特徴
卵を入れ、水を少なめにし、打ち粉を極力使わず打つことにより、こしが強い麺になり、茹で汁
が濁らず便利です。
卵を使わないと地粉の風味がとてもよく出ます。卵を入れるとのど越しが柔らかくなります。       
普段は麺機を使い、薄く伸ばし切っています。今回は麺機を使う方法と使わない方法を写真を
使って紹介します。
是非一度挑戦してみませんか。思ったより簡単ですよ。
    柳原製粉機から地粉を1Kg取り出
  しました。
    麺鉢(ボールや鍋でも可)に粉を
   いれ、手のひらに乗るくらい打ち
   粉用に取り除きます。卵を割りい
   れます(卵は使わなくても美味しく
出来ます)           
    塩を2つまみ入れます。
     水を回しながら入れます。この時
   一度に入れるのではなく様子を見
   ながら少し残します。
   指を広げ粉に水を吸わせるようにか
 き混ぜます。
      手前に寄せ集め、一つにまとめ
    ます。まだ粉っぽい。全体重を
    かけ上から手の平で押さえつけ
    るようにまとめます。
   作る季節により水の量が違います。
 私は様子を見ながら水を一度にい
 れず、後で足します。初心者は最初
 から規定量入れて下さい。
 
    まだ全体的に粉っぽくボロボロ
    と塊が落ちますが、何とか一つ
    になる状態です。
   お米の空き袋に入れます。
       

     お米の空き袋に入れたら足で
     踏みます。かかとを使いなが
     ら伸ばしていきます。お米の
     袋の中にいっぱいに伸びた
     ら、二つに折りたたみ、また踏
     んで伸ばします。これを10回ほ
     ど繰り返します。写真は10回
     繰り返した後の生地の様子
     です。

     昔はビニールがなかったの
     で「ござ」を使って足で踏んだ
     そうです。
     
     

   お米の空き袋に入れたまま1時間程
 寝かせます。タオルで包みました。こ
 の時間を使い、薬味や「めんつゆ」
 の用意をし、使ったボールを洗いま
 す。昔は冬は コタツに入れ寝かした
 と聞きましたが、現在は冷暖房が利
 いているので室温で寝かせます。
手伸ばしで作りましょう。   麺機を使って薄く伸ばします。
 ←縦に伸ばし、横にのばし

            普段は麺機を使います →

 ←折りたたんで、また伸ばし

  こちらはイタリア製のパスタ麺機。
  500gの粉(4食分)で作るとき便利です。 →

 ←四角または長方形に伸ばします。 

   1時間程寝かせると生地がしっとりして
   きます。                    →

 ←左が伸ばす前の塊、右は手伸ばしした
   状態(縦40cm、横20cmくらい)。

   包丁で8等分にします。1塊が120gぐらい
   にします。                 →

 ←手で伸ばしたので、少し厚い生地になり
   ました。

        麺棒である程度平らにします。 →

 ←包丁で切ったので太く不揃いな麺。
   煮込みうどんに適してます。

         麺機を使って薄く伸ばします。→

 ←打ち粉を使い、3つに折りたたんで、
   包丁で均等に切ります。

      ざるうどんには薄くし、煮込みうどんは
      厚く伸ばします                  →

 

 ←左は包丁で切った麺、右は伸ばす前
   の生地の塊。

                麺機で切ります。 →

 

 
     左が手伸ばし手切りの太麺 →

 

  ← 右は麺機で伸ばし切った細麺
 
  大きめの鍋にお湯を沸騰させます。
 
           麺を入れます。
 
 
 箸でくっつかないようほぐしましょう。
 
  細めんなら2分、太麺なら5分ぐらい
  茹でます。           
 
  素早く冷水にとります。
 
   ぬめりを取り除くようにもみ洗い
    します。           

 

 
ざるうどんの出来上がり。写真は麺機で薄
く細く仕上げました。食べやすいのが特徴
です。